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2006年9月18日 (月)

ティッセンクルップ社長 トランスラピッドへの最終決断求める

 このメルマガでも何度も取り上げてきたジーメンスとティッセンクルップ共同体が開発・製造している磁気浮上式高速列車トランスラピッドですが、その技術面での高評価の割に商業面での進展がなかなか見られないことに業を煮やしたティッセンクルップ・テクノロジー社(ThyssenKrupp Technologies AG)の社長ベルリエン(Berlien)氏が連邦政府及びバイエルン州政府に対し「あと1年半のうちにミュンヘン路線実用化の目途が立たなければこの事業を中国との合弁の形に切り替える」と発言しました。

 現在ドイツ国内で最も可能性が高い、というより実質的に唯一の可能性であるミュンヘン市内から空港を結ぶ路線について、既に何年も前から実現が取りざたされているにもかかわらず最も重要なはずの財政問題が解決していないため議論は毎回尻すぼみ状態、ベルリエン氏としてはこのような状態をだらだら続けても意味はない、ダメならダメで商用化が一応軌道に乗っている中国との間でさっさと合弁もしくは本格的な協業に入ることで実質的にドイツ国内での実用化を断念したいという意向を表明したわけです。

 しかし実際にこうなってしまった場合現在ドイツ国内でトランスラピッドプロジェクトに従事している人たちの職場が失われるだけではなく、ドイツにとっての国家的プロジェクトである先進技術を中国に持っていかれてしまうという取り返しのつかない段階に進んでしまうことをも意味するわけで、いくら熱望したところでミュンヘン路線をティッセンクルップ社自らが建設するわけには行かない実情を考えれば彼にとって背水の陣としての今回の発言だったと言えましょう(=_=)ウウム。

 それにしてもその唯一実用化されている中国の路線でも1ヶ月半ほど前に火災事故を起こしてしまい、今後の延伸などの話がそのために中断されることはないとはいえ中国側に足元を見られてコスト面でさらにたたかれる状況になっている現状を見ると、莫大な投資を既に行っているとはいえベルリエン氏的にはやめられるもんなら本当はやめてしまいたいとというのが本音なのかも知れません(=_=)ウウム。

(2006年9月18日月曜日)

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